サハラ砂漠の旅 | モロッコ、メルズーガ

2015年12月28日〜2016年1月1日

夜行バスに乗って俺たちはメクネスからサハラ砂漠の入り口の町、メルズーガを目指す事にした。久し振りにハードな移動になるがもうメディナ（旧市街）は飽きた。そろそろ冒険の旅に出たい。料金はひとり170dh（約2千円）

ハッサンのゲストハウス

メルズーガに到着したのは29日の明け方だった。あらかじめブッキングドットコムで予約していた宿に向かうと明け方にもかかわらず店主のハッサンが出迎えてくれた。受付とかそう言うのは全部あとでいいから、まずはゆっくり寝てくれと言って部屋を用意してくれた。疲れた身体にハッサンの優しい対応が身にしみる。しかもこの宿は一泊10ユーロと格安。

ホステル – ル グ デュ サハラ（Hostel – le Gout du Sahara）

宿主のハッサンはとても人柄がいいのでメルズーガではオススメの宿だと思う。

世界最大の砂漠、サハラ砂漠

南北1,700kmに渡り面積は約1,000万km2、アフリカ大陸の3分の1を占める広大なこの砂漠はなんとアメリカ合衆国とほぼ同じ面積を占める。

俺たちが泊まった宿からサハラ砂漠まではあるいて行ける。いや、正確にはメルズーガ自体がサハラ砂漠にあるのかもしれない。ここで俺たちが言う砂漠とは、俺たち日本人が想像している砂浜のようなサラサラの砂の砂漠の事だ。

俺たちが目指したのは遠目に見えるあの砂山。
よし！あそこまで歩いて行こう。

俺たちは砂漠を完全になめていた。あの砂山まで簡単に行けるものだと思っていたが慣れない砂漠の道は思っていたよりもずっとずっと遠く、見えているのにその場所に辿り着くまで一時間以上も掛かった。

砂漠の日差しは強いが冬なので気温はそこまで高くはない。これでドバイのような灼熱の気温だったらこんなに気軽に歩いてはいられなかっただろう。あろう事かこの写真を最後に、俺たちの一眼レフのバッテリーは切れてしまった。おかげでこの後はGoProとiPhoneの写真のみとなってしまった。

GoProで撮った動画

ようやく辿り着いた砂の山は思っていたよりもずっとずっと大きくて斜面も急だった。

早速のぼり始めたのだが一歩登るごとに半分くらいは足が砂に埋まってしまい全然登る事が出来ない。一歩登っても半歩ぶんしか登れないのだ。

これには参った。大した山じゃないと思っていたけれども実際に登り始めると途方もないくらいに大変で、全然進まない。体重の軽いマリちゃんはひょいひょいと進んで行くのだが俺は一歩登る度に足が埋まってしまって全然進まない。

何度も心が折れそうになった。
もうこれ以上、登れない・・・

それでもマリちゃんはどんどん進んで行く。
こんなところで弱音を吐くわけにはいかなかった。

あまりにも登れないので最終的には這いつくばるようにして四つ足で登った。すると体重が分散され、意外にも進むではないか。もう無理かと思った砂山も這いつくばりながら登りきる事が出来た。

ちょっとあの山を登ってみるかと言う軽い気持ちで登りはじめたのだが、砂漠の砂は思ったよりもずっと厄介で、信じられないくらいに登るのが大変だった。まさか、あんな小山を登る程度でバテてもう一歩も登れないよとか思うまで追いつめられるとは思わなかった。

俺たちはサハラ砂漠で初日の出を拝もうと思って、31日からサハラ砂漠のツアーに参加する事にした。29日に調子に乗って砂漠の小山を登ったら思いのほか辛かったので31日まではハッサンのゲストハウスで毎日、たき火を囲みながらゆっくりと過ごす事にした。

モロッコではサハラ砂漠で過ごした日々が一番、刺激的で楽しかったな。
やっぱり広大な砂漠はいい、すげー旅をしているんだと言う気持ちを味わえる。ここに住みたいとは思わないけれども。

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